yama42のブログ

最近、奄美大島の伝統芸能八月踊りの音源に関わることがあった。
そこで、ふと耳にとまったのが、「赤木名観音堂(約２００年前）」という曲。
http://www7.tok2.com/home/yama42/SE/akakina-s/akakina-s.mp3
奄美大島の方言で唄っているので、意味を訳すと．．。
「赤木名の観音堂（代官屋敷）は、伊津部勝に移転する計画だが、いっこうに進まない。」という意味である。

あれ？結局どうなった？？？疑問に思い伊津部勝の近所出身の先輩に聞いたがそんな物は無いらしい。やっぱ、計画頓挫のまま歴史は過ぎたのか？でも、地元赤木名にも無いし．．．。？？？何処へ消えた？？？

そんなことを思っていると、「奄美市市民の歌（約５０年前）」の３番にこんな歌詞があった。「♪～踊る拍子の観音堂」
http://www7.tok2.com/home/yama42/SE/akakina-s/nzesimin-s.mp3

なーんだ、奄美市名瀬に移転してたのかぁ．．。あっ！でも、奄美伝統音楽伝承者を目指す俺がこの名所を知らないのはマズいよな～．．。行ってみるべし！！

市役所観光課に電話をかけた。
「観音堂は、何処にありますか？」「分かりません」「え！有名な建て物じゃないのか．．。」「墓地の側にあると聞いたことがあります。環境対策課なら分かる人がいるかも．．。」環境対策課に電話したが、知ってそうなベテラン職員は、外勤中で話にならない。仕方ない、現地に行けばなんとかなる。

永田墓地に到着してすぐ右手の花屋のおばさんに聞いてみた。
「私たちは、ここで商いして間もないから分からない。向かいの花屋の婆さんなら分かるかも」え？？？有名な名所で、わかりやすい建物じゃないのか？？？いわれたとおおり、向かいの花屋の婆さんに聞いたら、「ああ、それならあそこよ！」と指さす先は、さっきの花屋の背後１０メートルの丘だった。

車道がないので、墓地の中の迷路のような小道をたどって現場に着く。

がぁ～～～ん！！　荒れ地！荒れ地！！荒れ地！！！
　ダダ救いは、案内看板が一枚あった。でも、これも奄美青年会議所制作。
ありがたいけど、役所的には、荒れ地のままだったのか？？？寂しいね～．．．。


あっ！！名瀬市民の歌は、何も建物って歌ってない！「観音堂」という曲の拍子に会わせて踊る様を歌っているのだ。俺の早とちり思いこみか．．．。

今の事実を歌うと、「赤木名観音堂は、伊津部勝なおろ　なおろちおもたんば　名瀬になおて　なま荒れ地」